施設概要

1988年、東京グローブ座は、シェイクスピア作品の普及を劇場運営の基本方針とし、英国に今も存在するグローブ座を忠実に再現した劇場として幕を開けました。
シェイクスピア時代のグローブ座を模しつつも、最先端の劇場環境に整えた16角形からなる「円筒状という奇抜な劇場」に仕立てたのは、著名な建築家である磯崎新氏。その後、2回の改修工事を経て、2024年10月に新しい劇場として生まれ変わりました。最新設備を備え、演劇をはじめ、ミュージカルやコンサートなど幅広い演目を上演する劇場として、上質なエンターテインメントを生み出します。
エントランス

うつろひ − カシオぺア
宮脇愛子 1988 年
あたかも空に線を描くかの様に、のびのびとした自由な魂、中国語でいう<気>を表現しようとしました。
彫刻という重々しさから離れて、ステンレスワイヤーは、かすかに揺れながら、自然な曲線を形づくる。
松岡正剛氏は、うつろひ作品について述べている。
「日本人は光と影の微妙な動きを微分方程式の様に見つめてきた民族だ。
障子に写る木々の影がゆっくりと動き続けていることを万感をこめて眺めてきた。
それを Utsurohi と言う。安定でもなく、静止でもないこと
−それが Utsurohi である。」(一部抜粋)
5本のポールはカシオペア星座の図形に配置されている。
劇場




円形ホールに四角形のオープンステージを配し、さらに大きな張り出し舞台をもたせたシェイクスピア時代伝統の舞台設計。張り出し舞台は前後の2分割、さらに前側舞台は中央と左右に3分割、合わせて4分割される前・後側の舞台は、それぞれ昇降します。観客と一体になれる親密な舞台づくりが可能なため、演劇だけでなく、音楽やミュージカルなどの公演にも幅広く利用できます。舞台中央奥に大迫、舞台中央前方に小迫があります。
劇場施設概要
- 客席
- 707席
【1F】463席(平土間307席/ギャラリー156席)
【2F】158席
【3F】86席 - 舞台設備
- 張り出し舞台機構1基
- 舞台面積
- 通常155㎡〜最大200㎡ ※
- プロセニアムアーチ
- 間口9.31m×5.87m
※舞台幅は最大約17.6m - 舞台奥行
- 通常9.85m〜最大13.49m ※
- 吊りもの
- 美術用バトン10本
スピーカー用バトン1本
照明用バトン8本(うちブリッジ4基) - 間口
- 通常12.75m(7間)〜最大17.65m(9間)
- 楽屋数
- 総数6室
小4室(2名×3室、3名×1室、うちシャワー付2室)
中1室(7名×1室)
大1室(14名×1室)
スタッフルーム
スタジオ



スタジオ施設概要
- 寸法
- 横14.13m×縦9.07m×天井高3.13m
- 面積
- 128.16㎡(39.59坪)
- 床
- 板張り
- 設備
- 一面鏡張り/男女更衣室